秋の日々、この澄んだ季節がずっと続く方法を、あんたは知っているか?ご存じならば教えていただきたいから、CONTACTってページから連絡をくれ。他、ご依頼なんかもそこからだ。
冬用の羽毛布団をベランダに干したら、真っ白いペンキみたいに鳥のうんこがついていた。
うーむ、唸っていると、昔のヒット曲を流し続けるテレビ番組に、牧瀬里穂が映った。それは1991年の曲、彼女は気の狂ったワンダーランドみたいなドレスを着て、きらきら透き通る不安定な声で、奇跡について歌っていた。
曲がサビに入るころ、牧瀬は唐突に脈絡なく、本当にいつのまにか、両手に白い鳥を乗せていた。え?と思う間もなく鳥は宙に放たれて、そこらじゅうに真っ白い羽が舞い散った。羽を浴び、くるくる回りながら牧瀬は、こんなことを歌っていた。目と目が合ったらミラクルで、手と手がふれてもミラクルで、めぐりめぐったら奇跡が起きて……。
この、小さなことにミラクルを感じる歌詞と、舞い散る羽と牧瀬里穂と、鳥のうんこが羽毛布団に、の流れが一本の線となって私を貫いたんだけど、あんた、あんた、あんたは元気にしているか? 雨が降り空に還ってまた降って鳥のうんこが羽毛布団に?